PROJECT:04

年間100件検討して、形になるのは1~2%。プロジェクトの一つ一つが、私を成長させてくれた。

大久保 玲子 / REIKO OKUBO

新規事業開発第二部 第二チーム長
シニアヴァイスプレジデント
2004年5月入社/前職:大手銀行

※掲載内容は取材当時のものです

KEYWORD
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PROFILE

大久保 玲子

新卒で大手銀行に入社し、法人営業を経験。その後、学生時代からの希望だった“プロジェクトファイナンス”に携わることを希望して、2004年5月にオリックスに中途入社。入社後は、「新江ノ島水族館プロジェクト」「Robeco買収プロジェクト」「ハートフォード生命合併プロジェクト」「関西空港・伊丹空港コンセッションプロジェクト」など、先駆的な案件に多数参画。その活躍が評価につながり、2014年に第二チーム長に就任。

初めてのことばかりだった水族館や病院に関する案件で、プロジェクトファイナンスの基礎を習得。

初めて参加した案件は、神奈川県とのPFI(プライベート・ファイナンス・イニシアチブ)事業である「新江ノ島水族館」のリニューアルプロジェクトでした。新しい職場、新しい仲間、PFI事業、水族館……今思えば、ここには書ききれないほど何から何まで初めてのことばかりの案件でした。そして実は、同じチームの上司や仲間たちも“水族館の運営”は全く未知の領域で、先輩方は私をサポートしたくても、自分のことで手一杯でした。その後に担当した病院のPFI事業も水族館と同じく全く未知の領域で、さらに私が参加したタイミングは”施設の引渡・運営開始直前!”という追い込みの時期でした。

ですから、新たな一歩は「自分の仕事は自分で見つける」「分からないことはまず自分で調べる」といった、手探りの状態からはじまりました。銀行で働いていたころとは、180度違う環境でしたが、根が楽観的でどのような状況にも動じないのが私の性分です。交渉先である運営委託先や発注者、資金の貸付人である金融機関の方とのやりとりで、聞きなれない用語や不明瞭な作業が出てくれば、「勉強不足で恐縮なんですが……」と、その場で質問したこともあります。工程管理やドキュメント作成の術、事業計画や資金調達の進め方など、クロージングまでの短くて濃密な時間で学んだ知識とノウハウは、今も私のベースとして残り続けています。

自分の視野の狭さを痛感したグローバルプロジェクトへの挑戦。

初プロジェクトから10年以上のキャリアを積んできました。手掛けたプロジェクトには「オリックス史上初」「国内初」といった案件もありましたし、予算が数千億円といった大型プロジェクトもありました。ただ、プロジェクトの進行中は規模感などは気にしないようにしています。高額な予算ばかりを気にしてしまい、柔軟なアクションが取れなくなってしまう危険もあるからです。

また、年間100件以上の案件を検討していますが、そのうちクロージングすることができるのは1~2%程度です。プロジェクトを最初から最後まで経験できる機会は非常に少ないため、プロジェクトの大小にかかわらず、あらゆる経験が財産だと考えています。

そのような財産の中でも特に記憶に残っているのが、2つの海外プロジェクトです。1つは、2009年から2010年に着手した中国のある企業への投資案件です。「オリックスがこれまでの経験から得た独自のノウハウを用いれば、海外企業とも必ずシナジーを生むことができるはず」と、当時のプロジェクトメンバー総出で営業活動を行い、交渉先から「ぜひ一緒に」と手を取り合うことができた案件です。

このとき初めて経験した中国出張、そして現地のビジネスパーソンとの触れ合いは本当に刺激的でした。私は日本のバブルも知らない世代ですが、当時の中国では高層ビルの建設ラッシュが続き、毎日景色が変わっていくような状況でした。現地の方々のアグレッシブさや上昇志向の強さなど、あふれるほどの活気を感じた経験は、自分を見つめなおす機会となりました。

次世代リーダー研修で気づいた、私らしいリーダー像のあり方。

もう一つ大変な衝撃を受けたのが、世界でも有数の資産運用会社であるオランダの「ロベコ」の買収プロジェクトです。それまでアジアでのプロジェクトが中心だった私にとって、初めて参加した欧州でのプロジェクトでした。重要文書の作成や法務関連の整備、金融機関との交渉作業など、あらゆる業務でヨーロッパの方々と接しましたが、仕事のスタイルが全く違うことを痛感しました。

例えば資料の作成についても、日本人は時間をかけて完璧な資料を作成しようとする傾向にありますが、ヨーロッパの方々は時間はかけずに要点のみをまとめた資料を作成していました。効率的に仕事をこなし、自分たちの時間も大切にするヨーロッパの方々の働き方を目の当たりにしたことで、私自身の働き方も大きく変わったと思います。それまでは何事も自分で抱えていましたが、今では若手社員にも仕事を任せるなど、限られた時間を有効に使って最良の結果を残すように意識しています。

働き方を見つめ直すきっかけは、プロジェクト以外にもあります。特に大きかったのは2014年度に約半年にわたって参加した「次世代リーダー研修」です。この研修には、他社の管理職層の方々も含めて約20名が参加しました。このプログラムに参加するまで、組織の上に立つ人間とは「カリスマ性に満ちて、誰よりも知識に長けたスーパーウーマン」だと思い込んでいました。そしてそのイメージに自分が達していないことに悩んでいました。

それがこの研修で、バックグラウンドもキャラクターも異なる管理職の方々と出会い、多様なリーダー像があることを知りました。そして、「私自身が完璧な上司になれなくても、一人一人の能力を引き出すことができる存在になればいい」という、自分なりのリーダー像に気がつきました。そうして管理職としての覚悟が決まったとき、大きな重荷を下ろせたような気持ちになりました。

※次世代リーダー研修
経営戦略・経営環境・リベラルアーツに関する幅広い知識や考え方を異業種の他社リーダー層社員と議論を通じて習得するプログラムです。他社と交わることで多様な視点や価値観に触れながら、次代の経営幹部として求められる強いリーダーシップ・意思決定力を身につけることを目的とした研修となっています。

プロジェクトがくれる人との出会いを次の成長につなげて。

ここで詳細をお伝えすることは出来ませんが、実は今も新規案件が進行中です。今回のプロジェクトでは、海外の人材に加えて、そのプロジェクト領域に特化した社内外の専門家との協業が欠かせません。

日々出会う方々は、知識の量や質では到底太刀打ちできないスペシャリストばかりです。また、仲間や部下にも恵まれ、私よりも優秀だなと感じる方が身近にいくらでもいます。ただ、それをプレッシャーに感じて臆することはありません。むしろ、この一つ一つの出会いが、私がここまで成長できた最大の要因だと考えています。そして、数少ないプロジェクトの成功を積み重ねながら、自分自身をさらに磨き、支えてくれた方々に少しでも貢献していくのが今の目標です。そのために私ができることは、さまざまな分野の専門家を束ねて、一つの目標を目指すチームとしてまとめることだと思っています。

WHY ORIX? ~転職してオリックスを選んだ理由~

若手に任せる文化と、オープンな風土が最大の決め手。

オリックスに入社する前から、私にはどうしても実現したいことがありました。それは、フレキシブルに動ける民間の立場から、企業や団体に投資や支援を行い、開発プロジェクトを推進していくことでした。公共施設などの運営パートナーとして資金と経営ノウハウなどを提供するPFI事業に注力し、若手にも積極的に仕事を任せる文化が根付くオリックスは、他にはないチャンスがあふれているように思えました。また、転職の決め手になったのは、面接の際にプロジェクトチームの方々と実際に会って、話をする機会を設けてくれたことでした。当時の課長や部署の方々と話して、そのオープンな雰囲気に安心したのです。入社後は何事も手探りの時代を送りましたが、そのようなときでも常にチームの仲間に何でも相談することができ、入社前に感じたイメージは間違っていませんでした。

ONE DAY SCHDULE

  • 9:00 海外からのメールを確認・対応
  • 10:00 進行中のプロジェクトに関わる関係部署とMTG
  • 11:00 外部専門家や投資銀行と打ち合わせ
  • 13:00 チームメンバーと少し遅めのランチタイム
  • 14:30 新規案件の検討と関連情報の収集
  • 16:00 進行中のプロジェクトの状況把握と課題の共有
  • 17:00 時差のある海外企業とのメール・電話対応を開始
  • 19:00 一日の業務を完了したら退社

CAREER PATH

  • 1999年4月 大手銀行に入行 法人営業や本部業務などを担当
  • 2004年5月 オリックスに入社、不動産ファイナンス本部ストラクチャード・ファイナンス部に配属
  • 2005年3月 プロジェクト開発本部事業開発グループへ異動 国内PFI案件を多数担当
  • 2010年6月 グローバル事業本部コーポレートファイナンスグループへ異動 ロベコ買収プロジェクトなどに参画
  • 2013年10月 経営企画部戦略企画チームへ異動 ハートフォード生命買収プロジェクトなどに参画
  • 2014年3月 新規事業開発部に組織変更
  • 2015年1月 新規事業開発第二部に組織変更 関空・伊丹空港コンセッションなどに参画

FUTURE

投資の道を引き続き進み、専門性を磨くとともに、案件を担当する重みと楽しさを、チームメンバーに伝えられる管理職を目指したい。

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