PROJECT:03

コンサルタントから「投資家」を目指して。日本でのプライベートエクイティ投資経験を生かし海外でのプライベートエクイティ投資へ。

松尾 顕一 / KENICHI MATSUO

事業投資本部 海外事業投資グループ
ヴァイスプレジデント
2007年5月入社/前職:会計・経営コンサルタント

※掲載内容は取材当時のものです

KEYWORD
  • #大規模プロジェクト
  • #グローバル
  • #事業投資

PROFILE

松尾 顕一

会計・経営コンサルタントを経て2007年5月にオリックスに入社。投資銀行本部事業投資グループへの配属となり、以来バイアウト投資・戦略投資・プライベートエクイティファンドへの投資と幅広く投資の経験を積み、数々のプロジェクトを実行に導いた。その後海外に興味を持ち、2015年10月から海外のプライベートエクイティ投資プロジェクトに従事。現在は新興国における非金融分野へのプライベートエクイティ投資をリードする。投資を実行する上での信条は優れた事業・経営者を見つけて投資し、経営者の良きパートナーとして企業価値の向上を支援すること。

複数の競合会社を統合させ、業界再編。企業価値を高めた、プライベートエクイティ投資。

これまで数々の案件を手掛けてきましたが、中でも特に印象に残っているのは、競合する複数の不動産管理会社を買収および統合して企業価値を高めた後に、事業を次のステージへ支援できる会社に譲渡したプロジェクトです。私はこのプロジェクトにおいて事業やオペレーション部分の統合、組織的な経営をするための土台作り、最後の譲渡までを担当しました。

企業統合は法的手続きにおいて会社をまとめただけでは完成とは言えません。事業には血が通っており、人や組織には軋轢も利害関係も生まれます。仕事の進め方、給与体系、マネジメント方法などさまざまな違いが統合を阻みます。それは、統合する会社それぞれが大きな会社であればなおさらのことでした。

私はその潤滑油となるべく、毎回の会議に参加し、議論がスムーズに進むように根気よく話し合いを進めました。一方で各社の経営方針を定める経営企画部や、一括購買でコストメリットを出すために購買部を新設するといった組織改革にも着手し、社員の採用面接から育成にも取り組みました。さらに顧客向けの事務管理を行うミドルオフィス部門に自らが入り込んでパフォーマンスの改善に取り組むなど、あらゆることに手を尽くしました。

異なる文化を持つ企業を内面的にも融合させ、本当の意味で一つの企業になったと言えるまでは2、3年を要しましたが、結果的に不動産管理会社としては業界トップクラスの会社に成長しました。最初の出資から統合、譲渡までを数えると約6年かかりましたが、投資採算としては良い結果を残すことができました。

こうした成功体験を積み重ねていくなかで、「次は海外投資だ」という思いが徐々に強くなっていきました。もともと海外に対してそれほど強い思いを持っていたわけではありません。しかし、国内でさまざまな投資案件を経験することで、自然と“次のステップ”として海外をとらえるようになっていました。

プロジェクト概念図

国内と海外の両方の案件を経験して感じた投資の知識や経験の“普遍性”。

国内投資案件を一通り経験した私は、2014年に、会社の「海外トレーニー制度」へ応募しました。これは、海外現地の語学学校へ通学し語学力を向上させ、その後、海外現地法人でのOJTを経験することで、オリックスの海外ビジネスを習得する研修制度になります。次のステップとして海外を目指していた私は、この制度へ挑戦し、海外へ渡ることとなりました。最初の3カ月はニューヨークで大学に通って語学、ファイナンスなどを学び、その後ORIX USA Corp.にてOJTを開始しました。現地法人の企業、不動産、地方債への投融資部門に2、3ヵ月ごとのローテーションで異動し、約1年間、海外ビジネスの実務経験を積みました。

帰国してから私が手掛けているのは、新興国におけるヘルスケア領域、農業や食品に関する領域など非金融分野へのプライベートエクイティ投資です。同年10月から投資の実務面をリードする役割も果たしながら、既に世界最大規模の養殖企業への投資を成功させています。私にとっては初めての海外投資で、国内投資との大きな違いを感じました。権利に関する詳細な取り決めやデータ収集で苦労するなど思うように進められなかった場面も少なくありません。しかし、投資の経験や知識は国内であろうが海外であろうが普遍的なものだと私は考えています。わからないことは自ら解決方法を考えつつも専門家の知恵を活用し、困難に直面したら一つ一つ事象と向き合いながら解決していくことが大切だということを再確認しました。

オリックスはモンゴルの銀行に投資するなど金融分野での実績を持ちますが、新興国の事業分野への投資はこれからと言えます。そういう意味では、私の所属する海外事業投資グループは、まさにオリックスの海外投資の最前線とも言えます。今まで培った知識と経験、そしてオリックスの企業力でこの環境を楽しんでいきたいと思っています。

オリックスのプライベートエクイティ投資には事業と人材の多様化で得た強みが息づいている。

ファンドが行う投資は投資家から資金を集めるのが一般的です。対してオリックスは事業収益があり、自己資金で投資を行えることが大きな特徴となっています。自己資金ですから、資金の使い方に幅を持たせることができます。通常プライベートエクイティ投資は、3~5年で売却を迎えるのですが、オリックスではそれよりも長く設定することもできるのです。また、普通株式以外にも優先株式やデットも組み合わせることが可能ですし、オリックスグループの機能を活用することもできます。そういう意味では、投資のフィールドにおけるオリックスの独自性は際立っていると言えるでしょう。

一方、社内に目を向けると、オリックスの投資事業には独特の“人間味”があると思っています。営業に強みを持つ会社特有の泥臭さとも言えるかもしれません。コンサルティングファーム出身である私にしてみれば、まさに真逆と言える環境でした。正直、オリックスならではの文化に驚くことは入社9年たった今でもよくあります。逆にオリックスから見れば、入社当時の私はかなり異質な存在だったと思います。独特の企業文化を持ちながら、その一方で企業風土とは異なる人材もスキルと経験次第で積極的に受け入れます。創業時からのこうした方針が、オリックスらしさ、オリックスの強さを形成しているのではないでしょうか。

投資家として大事なことは事業や経営者の見立て。多様な経験と専門性を求められるこの道を極めたい。

私は、投資の仕事に強い愛着を持っています。毎回、優れた投資家、経営者、その道の専門家との出会いがあり、ビジネス、ファイナンス、会計、税務、法務の知識やコミュニケーション能力、交渉力、論理的思考など幅広いスキルと知識が要求されます。将来を見通しながら高い視点で会社を見つめ、自分の全ての経験と知識を注ぎ込まなければ、プロジェクトを成功に導くことができないのが投資です。極めようとすれば気の遠くなるような時間がかかりますが、だからこそこの仕事を続けていきたいと思っています。

投資家として必要なことは、優れた会社と経営者を見つけ投資し、投資後は株主としてのガバナンスを効かせ、企業価値の向上に向けて中長期的な視点で経営者のパートナーとなることです。かつては事業を動かしたいと思っていたこともあり、実際に組織に入り込むこともありました。いくつかの投資プロジェクトでは、投資先に常駐し実務支援を行っています。株主としては一時的に不足するリソースを補うため、実務を支援することはありますが、会社自身が競争力をつけるためには経営者と従業員が一体となり自らの力で事業を継続的に改善することが求められます。投資家の私たちは株主としてガバナンスを効かせ、程よい緊張感で会社に事業運営を行ってもらいつつ、経営者のパートナーとなり、異なる視点の提供や意思決定の支援をするのが、求められる役割だと思っています。私の海外領域での投資のキャリアはまだ始まったばかりです。これからもノウハウを蓄積し、プロジェクトを成功に導くなかで、理想の投資家像を追い求めていきたいと考えています。

WHY ORIX? ~転職してオリックスを選んだ理由~

アドバイザーではなく、リスクを取り、自ら意思決定する投資家に。

これまでに2社のコンサルティングファームを経験しました。1社目で会計、2社目で経営コンサルティングを手掛けています。社会人2年目から小さなチームでリーダーとなり、以来プロジェクトをリードする経験を積んできました。元からバイアウト投資に携わりたいという思いを持っていたところ、タイミングよくオリックスの求人を見つけ、転職することになりました。自ら会社に入り込み、企業の価値を高めることに取り組みたいという思いからでした。入社後は再生、グロース、事業承継など多くのバイアウト投資、戦略投資、プライベートエクイティファンドへの投資を経験し、ソーシング、デューデリジェンス、M&A実行、PMI、EXITなどのプライベートエクイティ投資の投資活動を一貫して複数経験しました。国内では投資先に常駐してハンズオンで経営支援に取り組んできましたが、海外ではガバナンスを効かせつつ、投資先企業の経営陣のパートナーとして企業の価値向上を支える良き投資家を目指しています。

ONE DAY SCHDULE

  • 9:00 出社
  • 9:00 資料読み込み・分析、資料作成
  • 12:00 ランチ
  • 14:00 新規投資案件について海外と電話会議
  • 16:00 社内会議
  • 17:30 海外の投資先と電話会議
  • 19:30 退社

CAREER PATH

  • 2002年4月 コンサルティングファーム2社で会計コンサルティングや経営コンサルティングに従事
  • 2007年5月 オリックス入社 投資銀行本部事業投資グループに配属
  • 2014年5月 アメリカで研修を受けた後、現地法人でOJTを実施
  • 2015年4月 事業投資本部事業投資グループへ配属
  • 2015年10月 海外のプライベートエクイティ投資のプロジェクトを推進
  • 2016年5月 事業投資本部海外事業投資グループに配属。
    非金融投資ユニットで新興国のプライベートエクイティ投資に従事

FUTURE

将来は海外プライベートエクイティ投資で実務経験を積みつつ人脈を形成し、安定的に投資実行できる体制づくりに貢献し、マイノリティで投資を行っている海外投資先への関与の仕方も確立していきたい。

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