ニュースリリース

フィリピンでのエネルギー事業に関する戦略提携について
~有力発電事業会社GBPCへ資本参加~

2013年06月27日

オリックス株式会社

 オリックス株式会社(本社:東京都港区、社長:井上 亮)は、このたびフィリピンの大手財閥系上場持株会社GT Capital Holdings, Inc.(以下「GT Capital」)と、フィリピンの大手商業銀行Metropolitan Bank and Trust Company(以下「Metrobank」)傘下の投資銀行First Metro Investment Corporation(以下「FMIC」)との間で、フィリピンにおいてエネルギー関連事業を共同推進することで戦略提携しましたのでお知らせします。
 オリックスは、本日、FMICが保有する発電事業会社Global Business Power Corporation(以下「GBPC」)株式の20%を譲り受け、資本参加しました。3社は、戦略パートナーとして発電事業の拡大を図るとともに、今後電力小売、再生可能エネルギー、省エネサービスなどのエネルギー関連事業を展開します。

 GBPCは、フィリピン中部のセブ島やパナイ島が位置するビサヤ地域を基盤とする発電事業会社です。石炭火力発電を中心にIPP(独立系発電事業者)として総設備持分容量627MW、合計9カ所の発電所を所有・運営し、主にビサヤ地域のベース電源を担い、安定した収益基盤を築いています。また、現在同地域において新規の電源開発案件を複数手掛けており、高い成長性を有しています。

 フィリピンは、1990年代から民間資金を活用したIPPの導入を図り、その後発送電の分離や卸電力市場の開設など、電力市場や制度の整備を進めていますが、人口の増加や安定した経済成長に伴う電力需要のさらなる伸長が予想される中、新たな電源の開発やインフラの整備が喫緊の課題となっています。
 同国エネルギー省が2013年1月に発表した電力需要見通しによると、ビサヤ地域の2030年までのピーク電力需要における年平均成長率(AAGR)は4.52%とされ、2012年実績(1,568MW)に対して2020年に2,237MW、2030年には3,431MWまで増加すると見込まれており、新たに約1,700MWの電源の開発が必要とされています。

 オリックスは、日本国内において、太陽光、地熱、木質バイオマスなどの再生可能エネルギーによる発電事業や電力小売事業、ESCOなどの省エネルギーサービス事業など、幅広い領域でエネルギー関連事業を展開しています。
 フィリピンでの事業展開においては、Metrobankとの共同事業によりリース事業を展開。またGT Capital傘下の大手不動産会社Federal Land, Inc.と、2007年から総戸数825戸の高級コンドミニアムの開発や2011年から大型複合施設の開発を共同で手がけるなど、GT CapitalおよびMetrobankグループを戦略パートナーとしてフィリピンで着実に事業基盤を構築してきました。

 オリックスは、電力需要のさらなる拡大が見込まれるフィリピンにおいて、GT Capitalグループとそれぞれの専門性や事業基盤を融合しGBPCを通じてエネルギー関連事業を展開するとともに、新たな事業分野への共同展開も視野に入れ、積極的に事業を推進してまいります。

■ 「GBPC」概要
会社名 Global Business Power Corporation
所在地 フィリピン・マカティ市
代表者 Francisco C. Sebastian (Chairman and Director)
設立 2002年3月
株主 GT Capital 50.89%
FMIC 29.11%
オリックス 20.00%
事業内容 発電事業
HP http://www.gbpc.com.ph/新しいウィンドウで開きます。

■ 運営する発電所

発電所(パナイ島)

発電所(セブ島)

■「GT Capital」グループ概要
 GT Capitalは、フィリピンの大手財閥系上場持株会社で、銀行業・不動産業・発電事業・自動車業・保険業など、多岐にわたる事業を展開し、マーケットを牽引しています。

お問い合わせ先

<本件に関するお問い合わせ先>

グループ広報部 堀井・石井 TEL : 03-3435-3167
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